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こたつでいちゃいちゃ

※秋に書いたお風呂でいちゃいちゃの続編です。

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「こたつってのは、どうしてこんなにあったかいんだろうねぇ」
「いやはや全くですわ…」

こたつ。日本の誇る最強の暖房器具だ。
少なくとも私はそう思っている。
ハロゲンヒーターとかいう近代兵器もあるけど、あんなのこたつと比べたら……ねぇ?

「うちにもこたつあるけど、リビングだからなぁ」

そう言いながら向かい側で暖をとる美空ちゃん。
敢えて再び紹介すると、私の自慢の彼女。
土曜日はだいたいこうして我が家で一緒にだらだらして、いちゃいちゃして、夜はあはんうふんな感じ。
一人暮らしってそういう面に関しては凄く都合がいい。

「にしても、今週はあんまゆっくり会えなかったね。部活忙しいみたいだからしょーがないけど」
「作品展近いからねー。まぁ、だいぶ完成してきたけど」

面倒くさがりで帰宅部の私と違って、美空ちゃんは美術部に所属している。
私はテクニック的なことは全然知らないけど、美空ちゃんの絵は好き。
なんか賞とかも取ってるみたい。

「それよりさ、葵はなんか部活やんないの?別に2年生からだって大丈夫だよ」
「いーのいーの。私は帰宅部仲間でのんびりしてれば楽しいから」
「ふーん……って、今ので思い出した」

美空ちゃんがずいっと身を乗り出してきた。

「ん。なに、思い出したって」
「葵さ、なんか私以外の子とベタベタし過ぎてない?彩とか、晴香とか、あと芽衣とかとさぁ」
「えぇー?」

いきなり何を言い出すのか。

「あー、あの辺もみんな帰宅部じゃん。だからまぁ、一緒に遊ぶのは多いよね」
「そりゃそうなんだけどさぁー」

いまいち納得していないご様子。
何が不満なんだろうか。

「葵ってこう、よく触ったりするじゃん。体に」
「はぁ」
「胸揉んだりもしてるじゃん」
「するね。彩ちゃんのめっちゃでかかった」
「彼女がいる身でそういうのはどうなのかなぁー」

あぁ…そういうことか。
学校ではクールな美人さんとして通ってる美空ちゃんだけど、実は結構やきもち妬きなのだ。

「いやいやいや、女の子同士なんだし。スキンシップスキンシップ」
「納得できない」
「愛してるのは美空ちゃんだけだって、ほら」

自分も身を乗り出して、ちゅっと口づけしてやる。

「……ん、許した。でも、ちょっとは控えるように」
「はーい」

こんな姿、私以外には誰も知るまい。
彼女の私だけが見れる葵ちゃんの可愛いところだよね。

「でさ」
「ん」
「キスしたらちょっとスイッチ入っちゃったんだけど」

うん。うん。
こんなところも私以外知らないだろうね。
私も大概だけど、美空ちゃんも結構やらしいのだ。

「いいけどさ、まだ5時だよ?お風呂入って夕飯食べてからでいいじゃん?」
「んー」

もぞもぞとこたつの中に潜っていく美空ちゃん。
どこまで入っていってるのか、私の位置からはその姿が見えない。

「試したいプレイがあるんだよね」
「……マジすか」

しばらくぶりに聞いた台詞だ。
いつぞやはそれに応じて「くすぐりプレイ」などという若干アレな物に目覚めさせられてしまった。
くすぐりは、今では私達のお気に入りのプレイの1つになっている。

「どんなの?あんまりアブノーマルなのは…」
「うん、今回はわりと普通。多分」

声はすれども姿は見えず。どこまで潜っているのやら。

「これ葵の足?」
「そうだよ。って、こらこら」

足がぶつかったかと思ったら、足首を掴まれて引っ張られた。
ずるずると引き込まれて、胸のあたりまでこたつに入ってしまう。
見えないけど、美空ちゃんは逆に腰から上をこたつから出したみたい。

「なんなのよ」
「このストッキング高い?」
「いや、死ぬほど安いけど」

今日穿いている黒ストは凄く安い。
同年代の子に値段を教えるのが躊躇われるぐらいに安い。
けど、いきなりそれがどうしたっていうのか。

「じゃあOKだ」

美空ちゃんはそう言うと、裸足の足裏で私の股間を踏みつけた。

「おぉい、美空ちゃん?ちょっとはしたないんじゃないの?」
「いや、これが今日やりたいプレイなんだよね。電気あんま」
「……は?」

電気あんま。その行為を知らないわけではない。
けど、それはどっちかっていうと男にやるものじゃないのかね。

「え、待って待って。美空ちゃんが私に?電気あんま?」
「うん、私が葵に。駄目?」
「むぅ……いいとか駄目の前にさ、お風呂入ってからでしょ」
「いや、いかにも汗かきそうだしさ。あと…正直、その黒ストが凄くそそるんだよね」

誰だ。誰がこんな変態を彼女にしたんだ。私だ。

「…なんで電気あんま?」
「電マってあるじゃん。あのブルブルする棒。
 ネットであれ調べてたら、足でやる方の電気あんまについても結構色々書いてあってさぁ」

そう言うと、美空ちゃんは軽く私の両足首を引っ張ってくる。
となれば当然、私のスカートの中で、私の股間に美空ちゃんの足の裏が押しつけられるわけで。

「いいよね?」
「んん~」

これは迷う。
美空ちゃんのことだから、きっと私を気持ちよくしてくれるだろう。
でも、でもですよ。
くすぐりプレイを持ちかけられた日もだけど、今日は私が攻めてやろうと思ってたんですよ。
あの日といい、いちゃつけない期間が続いた後は警戒しないといけないようだ。

「い・い・よ・ね?」
「……しょうがない。今日はそっちの好きにさせてあげましょう」

くすぐりよりはノーマルっぽいし、どうせこうなっちゃった美空ちゃんは止められない。
この体勢ならお互いに顔が見えないから、考えてみれば意外と恥ずかしくないかもしれないし。

「さすが葵。愛してるよ」
「なんとも軽い愛だなぁ」

美空ちゃんの右足が軽く動き始め、ふるふるふる…と私の足のつけ根が揺さぶられる。
うーん。既に悪くないかも。

「どう?」
「ん、まだよく分かんない」

いきなり「気持ちいい」と言って調子づかせるのもなんとなくアレだったので、とりあえず言葉を濁す。
あっさりネコになっちゃうのも癪だし。
すると、私の曖昧な返事を受けて振動がやや強くなる。

「これだとどう?」
「うーんっ……ちょい、くすぐったい…かな」

じんわりと気持ちよくなってきたけど、同時にくすぐったい。
でも、そのくすぐったさもちょっと気持ちよかったりして、その、悪くない感じ。
美空ちゃんの土踏まずは私の股間にしっかりとフィットして、ブルブルと震え続けている。

「んふっ、あー……うん、結構気持ちよくなってきたかも」
「そう?なんか脚に力入ってるみたいだけど」

そりゃあそうだ。
いくら信頼のおけるパートナーが相手とはいえ、ちょっと言えないような場所を足で踏まれているのだ。
反射的に体を引きたくもなるし、この気持ちよさを受け入れることに若干の抵抗はある。

「ま、『あんま』ってマッサージのことだし。じっくりリラックスさせてあげるからね」
「それ、喜んでいいことなのかなぁ…」

美空ちゃんの爪先がススっと私の太股をなぞってきた。

「あ、やばい、それやばいって」
「もぞもぞしないの。素直に楽しみなって」

今日ストッキングを履いていたのは不運だった。
厚着してればその分だけ防御力が上がりそうなもんだけど、ストッキングに関して言えば大間違い。
すべすべしてるから、かえって何も穿いてないよりも気持ちよさが増幅されちゃってる。

「ぶるぶるぶる~」
「うー……ふぅー…っ…」

だいぶ気持ちいい。
不慣れな感覚にちょっと慣れてきたからか、体が素直に快感を受け入れ始めてるのかも。

「ぶっちゃけ葵の脚って凄いえろいと思うんだよね」
「……んん?」
「肉付きいいしさ、いかにも美味しそう」
「ぁふ……ん、それは太ってるって…?」
「ちーがうって」
「なら…いいけどさぁ……」

ぶるぶる。
ぶるぶるぶるぶる。
疲れというものを忘れているのか、休みなく震え続ける美空ちゃんの右足。
裸足だから、私の下着とストッキングが湿っているのはバレバレだろう。
だんだん会話もままならなくなってきた。

「…っ……ふぁ…」
「気持ちいい?」
「……ん」

腰が抜けてしまったと言えばいいのか、下半身に力が全く入らない。
振動は股間から腰、下腹にまで響いている。
お腹の奥底がきゅんきゅんして、はっきり言えば、もうたまらない。
これはもう、あと何秒も、もたない――!

「…っく……っ!!」
「あ、イった?」

これは褒めるべきなのか。
ほとんど私の姿は見えていないというのに、美空ちゃんは私の絶頂を感じ取ったようだ。
足の動きを止めると、うきうきした声で問いかけてくる。

「どう、どうだった?いい感じ?」
「……まぁ。腰がっくがくで起き上がれなくなっちゃうぐらいには」

カーペットに手をついて上体を起こそうと試みても上手くいかない。
あ、カーペットに染みできちゃってないかな。ストッキング穿いてるから大丈夫かな。

「ふふふ。これはレパートリーに入れてもよさそうだねぇ」
「今度は美空ちゃんにもやったげる……とりあえずさ、お風呂入ってさっぱりしよう」

こたつの温度調節はゆるめにしておいたとはいえ、もう全身汗だくになっている。

「美空ちゃんだって体育会系じゃないんだし、足疲れたでしょ?マッサージぐらいするよ」

そう言ってこたつから這い出そうとしたんだけど、そうは問屋が卸さなかった。
美空ちゃんの両手は私の足首をしっかり掴んだままだったのである。
まさか。まさかね?流石に続きとかないよね?

「葵がイった時、ぎゅーって足の指に力が入ってたのね。それが凄い可愛かった」
「あのー…美空さん?」
「だからもっかい。もう1回だけ。疲れなら大丈夫、今度は左足でやるから」
「無理無理、私が大丈夫じゃにゃいぃっ!?」

ひょいと右足と左足を交代させると、再び電気あんまを再開する美空ちゃん。
悪魔だ。悪魔だこの子は。

「っ、ストップっ……無しだって、まださっきの余韻残っちゃってるからぁっ!」
「じゃあいいじゃない、短時間で済ませられるし」
「ぁうっ……みっ…み、美空ちゃんの、馬鹿あぁぁあっ!!」

抗議の罵声も喘ぎ声に変えられてしまう。
見えていなくても、美空ちゃんが満面の笑顔だってことが分かった。
お風呂入った後は…お風呂に入った後は、絶対にお返しの電気あんまを…!
そう決意しながらも、私は本日の2度目の絶頂へと追いやられていくのでしたとさ。


                                    こたつでいちゃいちゃ おしまい。
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いまさらですが、読みました

落ち着いたカップルって感じが出てて良いと思います。
そしてストッキングについては同意せざるを得ない。

最高です
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Author:きびなご 
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