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生徒会の飴と鞭 その5(完)

「お願いっ、お願いします!もう許して下さいぃっ!!」
「そう、お願いは敬語で。きちんと学習できていますね」

うんうんと頷く凛。

「優等生にでも、何にでもなりますからぁ…」

未来は涙声で服従を誓う。
もう、この天国と地獄の混ざったような泥沼から逃れられるなら何だっていい。
役員達の手の動きを止めるためならば、どんな約束だってする。

「よく言ってくれました。
 もちろん、今すぐに学年でトップクラスになれとは言いませんから安心して下さい。計画的・段階的に成績を上げていきましょう」
「はいぃ…」

いいから。
いいから早く話を終えて、この快楽漬けから解放して欲しい。
1度目や2度目よりは達するまでに時間がかかるだろうが、このままではまた痴態を晒すことになる。

「しっかり結果を出せば『飴』をプレゼントしますし、逆に怠慢が確認されればその『鞭』を受けてもらうことになりますからね」
「はいっ…」

1度目の絶頂はたまらなく心地よかった。
2度目も凄まじく気持ち良かったが、同時に辛さがあった。
このまま3度4度と続けられれば、それはこの上ない拷問になると思えた。

「では、話はこれでおしまいです」
「えっ……あ、はいっ!」

ようやく待ち望んでいた言葉が与えられた。
やっとこの責めが終わ――

「今日はあと8回。計10回ほどイっていただいて終わりにしましょう」
「はぃ……えっ?」

凛の言っている事がよく分からなかった。
いや、嘘だ。
さっきとは違って今回はすぐに理解できた。
理解できたからこそ、それが冗談や聞き間違いであって欲しいと願ったのだ。

「え…えっ、何て…」
「飴は最初に味わってもらいましたが、鞭はまだ途中ですからね。
 きちんと体験してもらってこそ『鞭を受けないように』と必死に勉強できるわけです」
「そんな、もう分かったのにいぃっ!」

あまりのショックに気持ち良さも忘れたが、それも一瞬のこと。
火照った体はまたすぐに快楽の渦に翻弄されてしまう。
未来には知る由もないが、このように希望を見せてから奈落に突き落とすのも凛のよく使う手であった。
こうして反抗心を完全に折っておけば、この先未来が凛に楯突く可能性がぐっと低くなる。

「ぁ…んっ、くうぅ…!」
「はい、これで3回目~」

胸を下から持ち上げるように揉まれながら乳首を引っ張られる刺激が、未来に3度目の絶頂をもたらした。
涙で視界が滲むが、性感の鮮烈さには全く影響を与えない。
あと7回も気をやるまでにはどれだけの時間がかかるのだろうか。

_____________
_____________________
________________________________


「会長、10回終わりました」
「あら、もうですか。思ったより早いですね」

凛は書類にペンを走らせる手を止めた。
未来の喘ぎをBGMに仕事を終えてしまうつもりだったのだが、少し残ってしまった。
首を上げると、すっかり精根尽き果てた未来の姿が目に入った。
少女達の手が止まってもその体は小刻みに震え続けている。

「未来さん、お疲れ様でした。と言っても聞こえていませんか」

役員達は慣れた手つきで未来の太股や顔を拭き、乱れた制服を整える。
そして、汚れないようにと途中で脱がせた靴と靴下を装着させてやると、表面上は生徒会室に運ばれた時と同じ姿になった。

「立てる?」
「ん…」
「あ、無理しないで下さいねー」

膝が笑っており、1人の役員の肩を借りてようやく立つことができた。
湿った下着は不快だが、そればかりはどうしようもない。

「今日はお疲れでしょう。次は明後日、木曜日のお昼休みにここに来て下さい」
「……はい」
「少しやり過ぎましたかね。小春さん、その辺まで送ってあげて」
「はーい」

未来にこの期に及んで憎まれ口を叩く度胸があるはずもなかった。
逆らえばどうなるのかは十二分に思い知らされている。
これ以上何かされる前にと、未来は小春と呼ばれた少女の肩を借りたまま足早に生徒会室を後にした。
扉を抜け、ぱたんと閉めたところでようやく一息つく。

「…はぁ」
「大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃあないよ」

体を支えさせておいて何だが、後輩であろう小春をじろりと睨みつけてやる。
彼女だってれっきとした実行犯の1人なのだ。
肩を貸しつつ自分の荷物を運ぶのは大変そうだけれど、その位はやってもらって構わないだろう。

「会長っていつもは凄く優しいんですよ。だから、あんなに恐がらなくても大丈夫です」
「いや、いつもとか知らないし、知ろうと思わないし」
「うぅ…」

生徒会室に連れ込まれてから1時間以上が経過していたが、逆に言えばまだまだ校内にたくさんの生徒が残っている時間だ。
こうして廊下を歩いていると、数分前までの出来事が嘘だったようにすら感じられた。
しかし、未だに体の奥底に燻る余韻がそれを否定する。

「さっきの飴と鞭なんですけど、ちゃんと頑張ってれば飴だけ貰えますよ。
 会長自ら参加した時のアレは、もはや天国というか何というか」
「……あっそ」

聞き流すフリをしたが、胸中にいけない期待が膨れ上がるのが自覚できた。
凛のあの細長い指で責められたら、自分は一体どうなってしまうのだろうか。
彼女は優しくねちねちと追い詰めてくるのか。それとも、意外と乱暴に攻めてくるのか。

「あ、想像しちゃいましたね?」
「しっ、す、するわけないし!ばっかじゃないの!?」
「素直じゃないですねー。さっきはあんなに素直だったのに」
「っ、この…!」
「顔真っ赤。怒った顔もかわいいですよ、先輩」

いかにも無害そうに見えて、この少女も中々のやり手のようだ。
これから付き合い続けていかなければいけない生徒会のメンバーは、皆こんな曲者なのか。
想像するだけでますます気が重くなる。

「ここまででいいよ、鞄ちょうだい」

気づけばもう昇降口。
今日はもう、とにかく早く家に帰ってお風呂に入りたい。

「本当に大丈夫ですか?」
「大丈夫だったら」
「分かりました。っと、そうそう」
「ん?」

鞄を受け取りながら小春の顔を見ると、彼女は悪戯っぽい笑みを浮かべている。
その表情はなんとなく凛の笑顔と似ていて、期せずして未来を驚かせた。

「先輩は今日から、どんなに頑張ってもオナニーじゃ満足できないと思いますよ」
「はぁっ!?ちょっ、馬鹿っ…!」
「そんなキョロキョロしなくても、誰もいないじゃないですか」
「そういう問題じゃないから!」

この子はいきなり何を言いだすのか。
あたふたと狼狽する未来を諭すように、小春はゆっくりと話す。

「だってさっきの飴と鞭、私達以外にできると思いますか?そもそも誰にも頼めないでしょうし」
「そりゃ、まぁ…」
「それに、私達は先輩の大事なとこには指一本触れなかったじゃないですか。
 あれにも『自分1人じゃ再現できないように』って意味があるんですよ」

なんという念の入れようだ。
言われてみれば、生徒会の役員達は未来の股間にだけは全く触れてこなかった。
これでは、先程のことを思い返しながら秘部を弄っても不完全燃焼だろう。
あの生徒会はあくまで「全身を揉みほぐすことによってのみ」未来に性感をもたらしたのだから。

「まぁ、あまーい飴が欲しかったら勉強を超頑張るしかないってことですよ」

そう。
飴と鞭、それは両方とも未来を縛る鎖なのだ。
飴を得るためにも鞭を避けるためにも、凛が満足するだけの成果を挙げなくてはならない。

「ではさようなら。また月曜日に」
「あっ…」

くるりと踵を返し、未来を残して立ち去っていく小春。
何か声をかけようかと思ったが、まごついている間に彼女の姿は見えなくなってしまった。

「ここまで来たなら見送ってくれてもいいじゃん」

誰にともなく呟く。
次に生徒会室に行くのは木曜日。たった2日後だ。
それなのに「2日もある」と考えている自分に気づき、未来は1人で赤面する。
凛の思惑通りに調教されてしまったようだが、この呪縛を解く手段は思いつかない。

「○○大ねぇ……いーよ、何学部だって合格してやるっての!」

やると決めたら行き着くところまで行くしかない。
半ば投げやりに決意表明すると、未来は先ほどまでよりしっかりした足取りで校舎を後にするのだった。


そして、余談ではあるが2日後の話。
学校に教科書を一冊も持ってこないという習慣がばれたことにより、未来は早くも2度目の「鞭」をその身に受けたとか。


                                        生徒会の飴と鞭 おしまい。
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生徒会の飴と鞭 その4

「あ……止めて…この子達…」
「人に物を頼む態度ではありませんね」

やれやれと首を振る凛。

「お願いをする時には、相手の目を見て、敬語で。分かりましたか?」
「…お、お願いします……みんなの手を、早く、止めて下さいっ…!」

意地を張っていられる余裕などない。
未来はあっさりと従い、丁寧な言葉遣いで懇願する。

「ぅん…っく、早く…早くして下さい…」
「よくできました。では、そろそろイかせてあげましょう」
「えっ?」

耳を疑った。
今、目の前の生徒会長は何と言った?

「なっ、嘘、待って…!」
「もどかしくてたまらないでしょう?我慢せずに気持ちよくなって下さい」

話が違う。
未来がそう抗議をする間もなく、役員達の手の動きが速まる。

「だめ……やめてっ、もう本当に駄目だからぁっ!」
「何が駄目なのか教えて下さいよー」
「あと何秒保つかなぁ?」

未来の体を覆いつくす手は、性感帯もそれ以外も徹底的に揉みたてる。
もしも最初からこの強さで揉まれていたとしたら、かえって痛みで気持ちよさが阻害されてしまっただろう。
しかし、脱力しきった肉体はこのきつい刺激も快感として受け入れていく。

「ん…ふうぅっ……!」

遅かれ早かれ、自分は最も見られたくない姿を披露することになる。
しかし、それでも未来は結果を先延ばしにせずにはいられなかった。
凛はそんな彼女の頬に両手を添えると、息がかかるほどに顔を近づける。

「あなたがイく時の顔、しっかり見ていてあげますからね」
「や……やだっ…」
「やだ?この期に及んで何を言っているんですか」
「っ!?」

それまでとは違った嘲るような口調に、未来は息を呑んだ。

「私がイけと言ったらイくんですよ」

高圧的な命令と、小馬鹿にするような目つき。
それが、崖っぷちで踏みとどまっていた未来へのとどめとなった。

「あ…や、あぁ……っ!!」

ぶるっ…と大きく身を震わせて絶頂に達する未来。
秘部から溢れ出す液体は下着だけでは吸収しきれず、僅かながら内腿を伝う。
凛はそんな彼女の熱い吐息を頬に感じながら、蕩けきった表情を眺める。

「この子、今のでイくんだ。意外とドM?」
「いやいや。会長のあれは誰だってゾクゾクきちゃいますよー」

周りの言葉に反論する余裕などあるはずもなく、呆けた表情で余韻を味わう未来。
だが、それをただ黙って見守るほどこの生徒会は甘くなかった。

「それじゃ、2回目入りまーす」
「ぇ…あぁっ!?だめ、やっ、やめてってばぁ!!」
「あーあ、もう敬語忘れてるし」

無遠慮にも、彼女達は未来を30秒も休ませずに作業を再開した。
許容量を超えた快感。
それは心地よさだけではなく、もはや辛さすら感じさせた。
未来は眉根を寄せて身をよじるが、そんなことでは群がった手の位置をずらすことすらできない。

「も、もうイったからぁっ!」
「そんな事は分かっていますよ」

未来の達する姿を堪能して満足したのか、凛は会長席に戻って腰を降ろす。

「1度や2度ならともかく、何度も連続でイかされれば段々と辛くなっていきます。
 だからこそ揉みほぐしの『刑』と呼ばれていたんですよ」

話を聞けるような状態ではないはずなのだが、凛の涼やかな声は不思議と耳にすんなり入ってくる。

「つまり飴と鞭が別々に存在するのではなく、その刑こそが飴であり鞭なのです」

凛の解説によって自分の置かれた状況は理解できたが、それを知ってどうしろいうのか。
話を聞いている間にも再び限界が近づきつつあるというのに。

「先輩、我慢しても意味無いですよ。どうせイっちゃうんですから」
「やだ、やだぁ……っっ!」

後輩に太股を乱暴に揉みたてられ、未来は2度目の絶頂を迎えた。
だが、役員達の手の動きは止まらない。
がくがくと身を震わせる未来の体を容赦無く揉み続ける。

生徒会の飴と鞭 その3

「こらこら、ちゃんとやることをやって下さいよ?
 未来さんには私達を受け入れてもらわないといけないんですから」
「はーい」

胸だけでなく二の腕や脇腹にも手があてがわれ、やわやわと揉みこまれる。

「っ…なんだよ……やめろって、くすぐったいから!」
「まだまだこれからだよ?全身揉んであげるんだから」
「はぁ!?」

困惑している間にも肩・ふくらはぎ・太股と揉まれる箇所がどんどん増えていく。
力任せにきつく掴んでくるのではなく、マッサージのような丁寧な揉み方だ。

「だから、何がしたいんだよ……」
「分からないんですか?本当に?」

凛にそう訊ねられて、思わず言葉につまる未来。
実のところ、なんとなく気づいてしまっている。
いや。彼女らの思わせぶりな手つきに気づかされたと言った方が正しいだろう。
この生徒会の役員達はおそらく……性的な意味で、自分を気持ちよくさせようとしている。

「今は『飴と鞭』なんて呼んでいますが、最初には『揉みほぐしの刑』と名付けたんですよ。
 全身を揉んで気持ちよくしてあげると、未来さんみたいな意地っ張りも素直ないい子になるんですよ」
「ふ…ざけっ…!」

もはや耳・手のひらといった末端にまで役員達の手が殺到していた。
肩やふくらはぎは、凝りをほぐすようにグリグリと強めに指圧される。
脇腹などへの刺激は笑ってしまわない程度にくすぐったい。
そして、胸や太股を揉みしだく手は否応無しに未来に快感を与えてくる。

「ほんと、やめてって……マズいからっ…」
「何がまずいんですかー?」

おそらくは後輩だろう、右の太股を揉みしだく少女に顔を覗きこまれる。

「ここで起きたことは誰にも伝わりませんよ。安心して下さい」
「そういう問題じゃないぃっ!?」

喋っている途中にずるりとブラジャーが上にずらされ、未来は素っ頓狂な声を上げた。
いつの間にかYシャツのボタンが外されていたらしい。
そして、白いインナーウェアの中にまで入りこんだ手がブラジャーをずらしたのだ。

「強情だなぁ。乳首立たせてるくせに」
「なっ、馬鹿っ、立ってない!」

直に胸を触っているのは、先ほど未来のバストサイズを当てた少女だ。
むにむにと胸を揉みながら、隆起した乳首を指の間に挟みこんでいる。

「立ってないならこれは何かなぁ~?」
「っ~~!!」

中指と薬指の間に挟まれた乳首がきゅっと引っ張られる。

「ま、いいけどね。1回イったら少しは素直になるでしょ」

耳元でそう囁かれて、背筋がぞくりと痺れた。
駄目だ。このまま流されてはいけない。
そう分かってはいても、この窮地から逃れる術などなかった。

「息荒くなってますよ?」
「うる……さいっ…!」

胸や太股、それと意外なことに尻への愛撫が耐えがたかった。
弾力を楽しむように左右の尻たぶを揉みこまれると、そこからも甘い痺れが広がっていく。

「ぷるぷるしちゃって。こりゃもう余裕ないね」

役員達の手による快感は、嬌声を上げてしまうような激しいものではない。
しかし、ゆっくりと確実に未来を高みへと押し上げていく。
例えば痛みにならもう少し抗えたかもしれないが、この気持ちよさを拒絶するのはあまりに難しかった。

「っ……駄目だって……」

既に自分の力では立っていられず、周りから支えられて体勢を維持している状況だ。
宣言通りに体中を揉みほぐされ、完全に骨抜きになってしまっている。
凛はすっと席を立つと、そんな未来の元に歩み寄った。

生徒会の飴と鞭 その2

「なにこれ?これ以上邪魔するんだったら、後で職員室に『監禁された』って言いつけてもいいんだけど」
「あぁ、少し間違えました。帰るというのでしたら帰っていただいて構いません。
 ……が、その前に一度、私達の『飴と鞭』を体験していただこうと思いまして」

凛はにっこりと微笑む。
その笑顔は天使を思わせるような華やかさであったが、未来には何故かとても危険なものに感じられた。
出口に向かうべく少女達を押しのけようとするものの、人数が多すぎて上手くいかない。

「嫌ですね、そんなに警戒することはないでしょう。
 『飴と鞭』とは言っても基本的には飴ですよ」
「いいから、離せって…!」
「素直じゃありませんね……まぁいいでしょう。皆さん、始めて下さい」

その言葉を受けて、役員達が統率のとれた動きを見せる。
未来の四肢に彼女らの体が絡みつき、数秒後には立たせたままで綺麗な大の字に拘束した。

「だからもう帰るんだって!暑苦しいなぁもう!」

暴れようとするが、手足を何人もにがっちりと掴まれてしまってはどうしようもない。
無駄と知りつつ抵抗し続ける彼女の体に、役員達の手が伸びる。

「そんな暴れないでよ。虐めるわけじゃないんだからさぁ」
「ま、すぐに大人しくなるんじゃない?」
「っ!?何すんだよ、こらっ!!」

思わず大声を上げる未来。
役員達は、余った手で未来の体を撫でまわし始めたのだ。

「あらあら、意外と純情な反応じゃないですか」

笑顔のまま机に頬杖をつき、会長席から未来を眺める凛。

「まぁ、悪ぶってはいますが目立った非行もないですし、友人も多いようですからね。
 肌を安売りするようなことはしていないでしょう」
「これがさっきまでの話と何の関係があるんだよ!」
「それが私達の考えた『飴と鞭』なんですよ」
「全っ然意味が…って、やめっ、だから触るなって!」

凛から情報を引き出そうにも、体中をまさぐられながらではそれもままならない。
とりあえず「何かヤバい」ということだけは分かる。
ここは一旦従うフリをしてでも、役員達の手を止めさせなければ…
そんな未来の考えを見透かしてか、凛はあっさりと会話を打ち切る。

「言葉で説明するより、体で味わってもらった方が早いですよ。すぐに分かります」
「待て、話なら聞くから…!」
「いーから静かにしなよ。損はさせないから」

体を這い回る手の動きは少しずつ大胆なものになっていく。
いくつかの手は、当たり前のように裾から制服の中に侵入を開始していた。
Yシャツ越しに役員達の手の温かさが伝わってくる。

「あ…やっ、やだっ…!」
「『やだっ』だって。先輩かわいい~」
「っ……やめろって言ってるだろ!!」

少女達を振り払おうと今一度力をこめるが、上手くいくはずもない。
二の腕がぷるぷると震えるだけで、手首の位置はほとんど動かなかった。

「ほーら、おっぱい触っちゃうよー」
「ぐっ……」

ここで女の子らしい悲鳴なんて上げてしまっては彼女らの思惑通り。
赤面しつつも、未来はキッと凛を睨みつける。
もちろん、そんな威嚇では彼女を怯ませることはできない。

「ふむふむ…発育は上々」

背後から制服に両手を入れてきた少女が、Yシャツの上から無遠慮に胸を揉んでくる。
気にしないようにと自分に言い聞かせるが、やはり全身に力が入ってしまう。

「サイズはどう?」
「84のー、ギリギリEないDカップってとこかな」
「嘘っ!?」

思わずそう叫んだ未来。
間違っていたからではない。
逆に、1cmのズレもなくぴたりとバストサイズを当てられたからである。

「何気に大きい…羨ましいです」
「形もいいね。まぁ、生じゃないとはっきりは分からないけど」
「っ……!!」

未来の顔はこの上なく真っ赤に染まっていた。
理不尽過ぎる。
飴と鞭だかなんだか知らないが、どうしてこんなセクハラを受けなくてはいけないのか。

生徒会の飴と鞭 その1

「離せー!はーなーせって!ばーか!」
「会長、この子ちょっと元気過ぎるんですけど…猿轡でも噛ませますか?」
「いえ。そこまでする必要はないでしょう」

物騒な会話である。
しかしここはスラム街でも路地裏でもなく、とある高校の生徒会室だ。
室内にいるのは制服姿の少女達。

「全く、元気のいいことで。授業中寝ていて体力が余っているんですかね」

呆れたようにそう呟くのは、会長と呼ばれた少女。
対して、何人もの手によって床に押さえつけられている少女。
それぞれ名前を「伊波 凛」「桜庭 未来」といい、共に3年生だ。

「未来さん、ちょっと静かにできませんか?大事なお話があるんですよ」
「ふざけんな」

うつ伏せに拘束されているため、未来は頭をぐっと持ち上げて凛を見上げる。
彼女が無愛想なのも無理はない。
「放課後になったし、今日もゲーセンにでも行くかー」
と教室を出たところで5人もの生徒会役員に体を抱え上げられ、
神輿のように担がれてここまで運ばれたのだから。

「あたしは話なんてないんだよ。大体―」
「鈴木さん」
「はい」

凛のジェスチャーに合わせて、1人の役員が未来の口を手で塞ぐ。

「ぐむっ!むーっ!」
「はいはい、すぐ離すからちゃんと会長の話を聞いてね」

ぱっと手を離される。
素直に言う事を聞くのは癪だが、このまま逆らい続けてもらちが明かない。
未来は諦めて「大事なお話」とやらを始めさせる。

「なんだよ、話って」
「一言で言えば、未来さんに優等生になってもらおうと思って」
「は?」

何が言いたいのかよく分からない。

「私が生徒会長を任せられているわけはご存知ですよね」
「…あぁ」

凛は、今年だけでなく2年生から生徒会長を務めている。
品行方正・文武両道の彼女であるが、2年連続で生徒会長に任命された理由はそれだけではない。
2年生で当選した際に「学内全体の学力の向上」「難関大学への入学者を増やす」といった
生徒会の力では無理がありそうなマニフェストを掲げ、それを見事成し遂げたのだ。
その為に教員からの支持率も非常に高く、今年は選挙すら行われずに彼女の続投が決まったのである。
そもそも、内申点以外の目的で生徒会長に立候補するものなどそうはいない。

「お前が直接指導したお陰で何人も○○大とか××大とか入ってるんだろ。知ってるよ、天才さん」
「ありがとうございます。けれど、彼女達は最初から平均程度の成績を収めていました。
 あれなら私が手助けして志望大学に合格するなんて当然も当然」
「…で?」

「お前自信家過ぎるだろ」とか「どんだけ上から目線だよ」とか色々突っ込みたいが、とりあえず先を促す。

「そこで未来さんのような人材が求められるわけです。
 未来さん、去年の期末試験はずいぶんと酷い成績でしたよね?」
「なっ!?」
「赤点の方が多いというのは不安ではありませんか?
 大学への推薦はもちろん無理ですし、受験するにしてもこのままでは困ると思いますよ」
「な、なんでそんなの知ってるんだよ!」

かぁっと顔が熱くなる。
自分の成績が悪いというのは周知の事実ではあるものの、具体的なところまでを知られているとなれば恥ずかしさが違う。

「それを知る権限が与えられる程度には評価されているわけです。それで、未来さん」
「なんだよ」
「未来さんには今学年の受験で○○大学に合格してもらいます」
「はい絶対無理!」

馬鹿馬鹿しい。
学年でもおそらく10番以内に成績の悪い自分が、全国でも最上位クラスの○○大学に合格できるはずがない。
仮にそんな素質があったとしても、自分には今年の秋から勉強を始めてギリギリ入れるような大学で十分だ。

「私も今年で卒業してしまいますが、貴女が受験に成功することによって、未来の後輩たちにも
 『最下位からでもやればできるんだ!』と希望を与えることができるのです」
「無理だって。やる気もないし」
「無理ではありませんし、やる気も出させてあげますよ」

きっぱりと言いきる凛。
ここまで自信満々だと、引き受ける気はなくても方法は気になる。

「どうやってあたしを合格させるわけ?言っとくけど、本っ気で頭悪いよ」
「飴と鞭です」
「……聞いたあたしが馬鹿だった」

どんな画期的なカリキュラムを用意しているのかと思ったら、なんと原始的な。
そんなもので上手くいくなら劣等生なんていないはずだ。
うつ伏せに押さえつけられたまま、やれやれと首を振る。

「聞いて損した。帰る」

未来がそう言うと、周りの役員達は彼女の腕を引き上げ、半ば強制的に起立させた。
しかし親切に起き上がらせてくれたわけではないようで、今度は立たされた状態で体を押さえつけられる。
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きびなご 

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