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ロリホワイトさん大ピンチ その2

「あんな牛すぐ倒しちゃうから、もうちょっとだけ待っててね」

とは言ったものの、どうしたものか。
話している間も牛男の攻撃は続いており、バリアの外は真っ白に染まっている。

「うーん。ちょっと浴びるのはしょうがないかなぁ」

ロリホワイトのスペックは恐ろしく高い。
仮にバリアを張らずに銃弾や硫酸を浴びようと、スーツの力だけで十分に防ぎきることができる。
しかし――仮に無害だとしても、牛乳などかぶりたくない。
変身ヒロインのスーツとて、さすがに臭いを防ぐような機能はついていないのだ。
牛男も永久に牛乳放射を続けられはしないだろうし、しばらく様子を見るのが無難だろうか。
腕を組んで考えるロリホワイトに、背後から声がかけられた。

「あの、これってまだかかりそうですか?」
「ん?えっと……あの牛次第かも」

振り返ると、おかっぱ頭の少女が近づいてきていた。
これから塾でもあるのだろうか、やや焦ったような表情である。

「それより、皆と一緒に端っこの方に避難してなきゃ駄目だよ。やっぱり危ないからね」
「はい、でも…」

少女は素直に頷きながらもその場から動かず、ロリホワイトの右手をとってくる。

「近づかないと、私の技は使えませんから」
「えっ……」


ちくり。


手のひらに何かが刺さった。
ロリホワイトが反射的に振り払うより先に、少女は後ろに跳び退って距離を取る。
その身のこなしは明らかに常人のものではなかった。

「ロリホワイトのお姉さん、はじめまして。私、怪人の蠍女と申します」
「か……怪人…!」

1度に2体の怪人が出現するなど、前代未聞の事態である。
また、人間と全く同じ姿の怪人などという存在も想像の範疇外であった。

「私は、人間社会に溶け込めるようにと最新の技術を駆使して作られた怪人です。
 毎日きちんと小学校に通っているのですよ」

にっこりと、いかにも子供らしい笑みを浮かべてみせる蠍女。
彼女はロリホワイトを見つめたまま、バリアの外へと声をかける。

「牛男さん。ビームを止めてくださいな」
「え?もう終わったんすか!?先輩パねぇっすね!」

牛男が牛乳の放射を止めると、真っ白な飛沫が少しずつ収まっていく。
そして蠍女の姿を確認すると、彼は深々と頭を下げた。

「お疲れ様っす!
 ――って、え?ロリホワイト全然元気じゃないっすか!?」
「いえいえ、決着はつきました。
 後は私だけで十分ですので、先にお帰りください」
「しかし……先輩の身に何かあったら!」
「牛男さん」

蠍女はロリホワイトから視線を外し、牛男に微笑みかける。

「『帰れ』と言ったんですが、聞こえませんでしたか?」
「すっ……すいません!お疲れ様っした!お先失礼します!」

どうやら、彼の方が階級は低いらしい。
牛男は白黒した顔を青くすると、逃げるように全速力で駆け出していった。

「やれやれ、ですね。物分かりの悪い部下を持つと面倒です」

苦笑しつつロリホワイトに向き直る蠍女。
ロリホワイトは緊張した面持ちでその視線を受け止める。
手のひらには何の痕も残っていないが、何かをされたのは確かだ。平静でいられるはずがない。

「何をしたの!?」
「バリアの使用中は、全てのロリエネルギーがそこに集中する。
 今までの戦闘から明らかになっていることです」

質問には答えず、蠍女はくすくすと笑う。

「しかし防げない攻撃が存在しない以上、大した欠点ではありませんね。
 普通に考えて、バリアの外からお姉さんを攻撃する方法はないのですから」
「っ!」
「気づいたようですね……そう。
 『仮にバリアの中に潜入できれば、無防備なロリホワイトに攻撃できる』ということです」

笑みを濃くする蠍女とは対照的に、頬を引きつらせるロリホワイト。
展開し続けていたバリアを消すが、今さら何の意味もない。

「無敵のロリホワイトといえども、生身で私の針を刺されたらおしまい…」
「あっ!?」

前触れもなく、ロリホワイトの膝がかくんと落ちた。
絶望して跪いたわけではない。
唐突に両足から力が抜けたのだ。

「お姉さんの体は、既に私の支配下です」

蠍女は、地面にへたり込んだままのロリホワイトにゆっくりと歩み寄る。
ロリホワイトは地面に手をついて立ち上がろうとするも、今度は腕の力が抜けてしまう。
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